香りには、実は人間の睡眠改善をしてくれる作用があります。
その心理的効果については個人差が大きいところもありますし、香りをかいだ人がどのタイプに敏感なのかということにおいても左右される部分はありますが、科学的な研究において眠りを誘うことができる香りがあるのです。
眠りを誘うことができる香りは、ラベンダー、セドロール、コーヒー、タマネギの4つです。
眠りの質をアップさせるラベンダー
まずはラベンダーですが、これは睡眠改善のための香りとしては最も良く知られているところでしょう。
ラベンダーは最近は医療機関や介護施設においても使用されており、海外の病院の研究によると、睡眠薬を常用していた患者に対してラベンダーの香りをかいでもらったとき、眠りが深くなる、徘徊がなくなる、眠気が減るなどの効果が認められたとのことです。
また、日本ではラベンダーの香りをかいでもらった大学生が、眠りの質がアップしたというデータがあるのです。
ヒノキの香りセドロール
セドロールは、ヒノキ科やスギ科の樹木の香りに含まれているものです。
これにも眠りを良くする効果があります。
ヒノキの風呂に入るとリラックスできる効果があるとされていますが、これはセドロールの効果によるものと言えます。
この香りをかいでもらうことによって、やはり睡眠の質が以前よりもアップしたという報告がされているのです。
実際の効果としては、睡眠薬に匹敵するほどの効果とされているのです。
リラックスさせるコーヒーの香り
そしてコーヒーです。
これは眠気覚ましの飲み物として代表的なものですが、香りだけならば寝る前にも役立つとされています。
コーヒーの香りをかぐことによって実はリラックスできる効果があることが判明しているのです。
気持ちが落ち着くことによって眠りの質もアップすることでしょう。
寝つきを良くするタマネギの香り
タマネギについてですが、これは民間療法にも使われているものです。
タマネギの匂いで寝つきをよくするというものがありますが、タマネギの香りをかぐことによって自然と多くの子供が昼寝したというデータもあるほどです。
ちなみに、匂いがきつすぎると反対に眠れなくなることがありますから、少し匂いがするなというくらいのものを寝床の近くに置いておくといいでしょう。